電気通信大学
電気通信大学(でんきつうしんだいがく)は東京都調布市にある国立大学。英語名称はThe University of Electro-Communications。通称「電通大」もしくは「UEC」。
電気通信大学概要
設立 1949年:電気通信大学
創立 1918年:社団法人電信協会「無線電信講習所」
1945年:中央無線電信講習所と改称
種別 国立大学法人
学長 益田隆司
所在地 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
キャン
パス 調布キャンパス - 東京都調布市
学部 電気通信学部
大学院 電気通信学研究科(EC)
情報システム学研究科(IS)
付属
施設 レーザー新世代研究センター
菅平宇宙電波観測所
歴史資料館
創立80周年記念会館
Website 電気通信大学
電気通信大学 総合研究棟目次 [非表示]
1 組織
1.1 学部
1.2 大学院
1.3 関連団体
2 所在地
3 名称
4 校章
5 研究・教育
5.1 インターネット
5.2 産学官連携
5.3 南極観測
5.4 レーザー
6 学生
6.1 サークル
6.2 学園祭
7 施設
7.1 五思寮(ごしりょう)
8 歴史
8.1 沿革
8.2 以前あった学科
8.3 短期大学部
9 著名な出身者
9.1 ビジネス
9.2 研究開発
9.3 文学
9.4 政治
9.5 諸分野
10 著名な教員
11 その他
11.1 電通大通り
12 外部リンク
組織
電気通信大学は、日本の国立大学においてもっとも学部定員数の少ない組織である。
1学部2研究科から構成される。 各学科・専攻の後のアルファベット文字は略称として学内で使われている。
学部
昼間コースと夜間主コースがある。
電気通信学部
情報通信工学科(C)
学科定員(夜間主定員)・・・130(30)
情報通信に関係する様々な分野についての研究を行っている。
(情報理論、信号処理、音声・音響工学、光通信、電磁波)
情報工学科(J)
学科定員(夜間主定員)・・・110(20)
コンピュータそのものの方式と活用に関する科学技術の研究を行っている。情報工学の基礎となるような数学の教育が広く行われる。
(計算機科学、数値計算、ソフトウェア、プログラミング、ネットワーク)
電子工学科(E)
学科定員(夜間主定員)・・・140(30)
半導体などの電子デバイスと電子回路技術を融合した分野で、エレクトロニクスの基礎と応用の研究を行っている。
(半導体、電子回路、電子材料、エレクトロニクス)
量子・物質工学科(F)
学科定員(夜間主定員)・・・110(20)
物理および化学・生物を扱う学科。物理系の物理・量子工学コースと化学・生物系の物質・生命情報工学コースがある。
(レーザー、超伝導、機能性分子、遺伝子情報)
知能機械工学科(M)
学科定員(夜間主定員)・・・100(30)
機械などの「もの」を「つくる」、またそれにともなう力学的現象の解析を行っている。
(材料力学、機械力学、熱力学、流体力学、制御工学、ロボット、設計、加工、生産システム)
システム工学科(T)
学科定員(夜間主定員)・・・60(20)
経営、情報、ネットワークシステムなどの統合最適化などを行っている。
(マネジメント、経営工学)
人間コミュニケーション学科(H)
学科定員(夜間主定員)・・・40(30)
理工系、社会・文化系の両面から研究を行う。
(メディア、社会情報、コミュニケーション)
大学院
電気通信学研究科は電気通信学部の上位組織である。情報システム学研究科は学部組織を持たない独立研究科である。ともに博士課程まで有する。
電気通信学研究科(EC)
情報通信工学専攻(C)
情報工学専攻(J)
電子工学専攻(E)
量子・物質工学専攻(F)
知能機械工学専攻(M)
システム工学専攻(T)
人間コミュニケーション学専攻(H)
情報システム学研究科(IS)
情報システム設計学専攻(S)
情報ネットワーク学専攻(N)
情報システム運用学専攻(U)
関連団体
社団法人目黒会 - 同窓会団体だが、情報通信分野の学術振興事業も行っているため、監督官庁は総務省となっている。名称の由来は旧キャンパスのあった目黒から。
株式会社キャンパスクリエイト - 大学の研究成果を企業活動に活かすため1999年9月に設立された認証・承認TLO(技術移転機関)。同大キャンパス内にもオフィスを持つ。役員に、元教官、OBなどが就任している。目黒会も設立に関わった。
所在地
公式所在地(東地区キャンパス) - 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
西地区キャンパス - 東京都調布市富士見町2-11
多摩川グラウンド - 東京都調布市多摩川7-38-1
菅平宇宙電波観測所 - 長野県小県郡真田町大字長字菅平1223
五思寮(学生寮) - 東京都調布市富士見町2-11
教職員宿舎 - 東京都調布市小島町1-1
電通大スカイオフィス - 渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル15階
名称
英語表記は The University of Electro-Communications(略称・UEC)であるが、「electro-communication」という英単語はない。また、単科大学ならば college であるが、university には「大学院のある大学」という意味もあり、命名の根拠としている。
大学名に地名が付かない国立大学には、電気通信大学と図書館情報大学があった。後者は近年筑波大学と合併したため、電気通信大学が日本で唯一となった。(ただし、学部組織を持たない「大学院大学」も含めると総合研究大学院大学、政策研究大学院大学がこれに該当する)
校章
校章の制定は新制大学発足時である。新制大学発足は昭和24年。校章の中心にある文字は「大學」を示している。 校章の模様にはリサージュ曲線が使われている。この曲線は、周波数比5:6、位相差0度で得られる。この5:6というのは東日本、西日本の商用電源周波数に対応した比となっている。
研究・教育
21世紀COEプログラム (COE)
平成15年度 コヒーレント光科学の展開
特色ある大学教育支援プログラム (特色GP)
平成15年度 「楽力」によって拓く創造的ものつくり教育
現代的教育ニーズ取組支援プログラム (現代GP)
平成16年度 専門重視の相互作用型e-ラーニング実践
多摩地区大学協定に参加しており、他大学(東京学芸大学、東京農工大学、一橋大学、東京外国語大学)との単位互換制度がある。
インターネット
電気通信大学のウェブサイトは、日本で初めての大学サイトとして知られている。
産学官連携
電気通信大学には特許を管理する知的財産本部とTLO(技術移転機関)である株式会社キャンパスクリエイトがある。
南極観測
レーザー
レーザー研究はCOEに採択されている。国立天文台の干渉計型重力波検出器TAMA300用に周波数安定化レーザーを開発、採用されている。また2001年12月19日には、レーザー冷却技術によってボーズ・アインシュタイン凝縮を達成。これは東京大学、京都大学、学習院大学に継いで国内4番目である。さらに、2005年1月5日には原子基板(アトムチップ)上でのボーズ・アインシュタイン凝縮の生成に成功している。
学生
サークル
アーチェリー部
アイスホッケー部
アドバンテージテニスチーム(A.T.T)
アメリカンフットボール部
囲碁・将棋部
ウインドアンサンブルオーケストラ
SF-Z会
X680x0同好会
M.M.A.
L.T.A.
演劇同好会
オリエンテーリング同好会
空手道部
管弦楽部
器楽部
キネマ倶楽部
弓道部
競技ダンス研究部
グリークラブ
軽音楽部
工学研究部
硬式庭球部
硬式テニス愛好会フリーダム
硬式野球部
古典ギター部
ゴルフ同好会god's
サイクリング部
サッカー部
自動車部 UECAC
自動二輪部
ジャグリングサークルpassage
写真研究部
準硬式野球部
松涛館空手道部
シンセデザイン研究部
スキー愛好会MARCEAU
鉄道研究会
TeRes
天文部
鳥人間サークルU.E.C.wings
軟式庭球部
バスケットボール愛好会
バスケットボール部(体育会)
バドミントン部
放送研究会
漫画アニメーション研究会
無線部
モダンジャズ研究会
ラクロス部
陸上競技部
籠球部(夜間主)
UEC Cycle Racing Club
UEC-Techno
ユネスコ研究会
ヨット部
ワンダーフォーゲル部
(以上50音順)
学園祭
調布祭と呼ばれ、毎年11月下旬に行われる。ミス電通大コンテストが毎年行われるが、他大学のミスコンテストとは異なり出場する学生は女装をした男子学生である。主な企画としては電下一武道会(格闘技大会)、我楽苦多市(フリマーケット)、お笑いライブなどがある。 同時期にはオープンキャンパスや研究発表なども行なわれる。
施設
東地区には東1,4,5,6号館、A,B,C,D,F,G,K,L,P棟、本部棟、講堂、80周年記念会館、大学会館、総合研究棟などがある。西地区には西1-9号館、IS棟、体育館などがある。
五思寮(ごしりょう)
本学の学生寮。西地区にある。昭和54年(1979年)に完成したため、「ごしりょう」の名前がついた。鉄筋コンクリート5階建てですべて個室、定員は120名。平成2年(1990年)には寮内に学内のインターネット回線が引かれ、寮生は無料で使用できる。
歴史
無線電信講習所の設立、新制大学への移行、1980年代の改組(※)、および平成16年度の国立大学法人への移行が大きな節目となっている。
※博士課程の設置、IS研究科の設立、学部の大学科制への移行、短期大学の閉学、夜間主コースの開設が行われた。
沿革
1918年 社団法人電信協会無線電信講習所が創立。
1942年 逓信省に移管。
1945年 4月(戦時中)、中央無線電信講習所に改称。
1948年 文部省に移管。
1949年 新制電気通信大学となる。
1953年 短期大学部を併設。
1957年 目黒校舎から調布校舎へ移転統合を完了。
1987年 電気通信学部改組、5学科制へ移行と同時に夜間主コースを設置。これに伴い短期大学部廃止。
1999年 電気通信学部改組、7学科制へ移行(現行体制)。
2004年 文部科学省直轄より、国立大学法人法施行に伴い「国立大学法人電気通信大学」となる。
以前あった学科
1980年代に1学科百人規模の「大学科制」に移行するまでの長い間、1学科50~70人規模の「小学科制」が続いた。以下の11学科があり、2~3学科が合併し5学科に再編された。
電子情報学科(R) - RはRadioから。モールス通信の実習があったのが特徴的。
通信工学科(C) - CはCommunicationsから。3年次で高専・短大からの編入枠があった。
応用電子工学科(T) - TはTechologyから。旧称・電波工学科。電子工学科ができた後に改称。
電子工学科(E) - EはElectronicsから。「電子工学科」としては国立大学で2番目にできた。
この4学科は2年次までほぼ同じカリキュラムで、専門科目も合同授業であることが多かった。大学科制移行時に、RとC(およびB)、TとEが合併。
経営工学科(B) - BはBusinessから。旧称・通信経営学科。技術もわかる経営者、あるいは経営もわかる技術者の育成を目指した。
機械工学科(M) - MはMechanicsから。
機械工学第二学科(N) - NはMの次の文字であることから。
MとNは実質的に同じ学科で、大学科制移行時に合併。
材料科学科(S) - SはScienceから。
物理工学科(P) - PはPhysicsから。
SとPは大学科制移行時に合併。
計算機科学科(D) - DはData Proccessingから(ComputerのCは既に使われている)。
情報数理学科(I) - IはInformationから。
DとIは大学科制移行時に合併。
短期大学部
著名な出身者
ビジネス
中村光一 - チュンソフト社長。
久夛良木健 - ソニー・コンピュータエンタテインメント社長、ソニー元副社長。
塚本慶一郎 - 在学中にアスキー出版を共同設立(副社長)、 インプレス社長。
坊上卓郎 - 元・日本ビクター社長(1990年~1994年)。昭和34年卒。
中村哲也 - SMK社長。
研究開発
飯島澄男 - カーボンナノチューブの発見者、名城大学教授。
戸田誠之助 - 数え上げ計算の複雑さに関する研究で、極東初の1998年ゲーデル賞を受賞。日本大学文理学部助教授。
榊原清則 - 経営学者、慶應義塾大学教授
岩崎博 - スマートメディアの発案者・開発者。
清水敏彦 - カーナビゲーションシステムの開発者。インクリメントP(株)代表取締役社長。
プラユーン・シャオワッタナー - タイ国立計量研究所所長
猪股修二 - 日本意識工学会会長。元MIT客員研究員。
文学
新田次郎 - 直木賞作家。旧無線電信講習所時代の卒業生。代表作として『孤高の人』、『八甲田山死の彷徨』など。
坂本幸四郎。旧無線電信講習所時代の卒業生。元青函連絡線通信長。代表作として『青函連絡船ものがたり』(朝日新聞社)など。
政治
天野建 - 前山梨県知事(任期1991年2月~2003年2月)。
鳥居一雄 - 衆議院議員(公明党)。
諸分野
小泉時 - 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の孫。昭19年無線電信講習所卒。
友寄英哲 - 元円周率暗唱ギネス記録保持者(4万桁)。昭33年卒。
東福寺正弘 - 元・丸紅バグダッド支店長、元・在イラク日本人会会長。湾岸戦争時の日本人質。昭和34年卒。
志賀一雅 - 脳力開発研究所所長。昭和36年卒。
松本英彦 - テナーサックス奏者。無線電信講習所への在籍歴あり。1991年紫綬褒章受賞。2000年2月29日死去。
檜山浩治 - 全日本ボールルームダンスチャンピオン
相賀真理子 - C科卒。tvkアナウンサー
奥寺健 - フジテレビアナウンサー
著名な教員
寺澤寛一 - 新制大学に昇格後の初代学長。「この大学では学問は教えません。門のたたき方を教えるのです。」という名言がある。応用数学、航空力学の大家。
西尾幹二 - 名誉教授。独文学者、批評家。在職時は独語担当。ニーチェ関連の著書が多い。保守系の論客としても有名。新しい歴史教科書をつくる会初代会長。
中島義道 - 人間コミュニケーション学科教授。哲学者、随想家。著書に『うるさい日本の私』、『働くことがイヤな人のための本』、『孤独について――生きるのが困難な人々へ』等多数。
秋山仁 - 数学者。元非常勤講師。
若宮貞夫 - 元無線電信講習所所長。元衆院議員。高知県知事橋本大二郎の、母方の祖父。
早川正士 - 地震電磁気学の第一人者。
その他
電通大通り
読み方は「でんつうだいどおり」。 京王電鉄京王線・相模原線の調布駅北口から、甲州街道(国道20号)までの通りにつけられた愛称。
